80歳で自分の歯を
20本以上残すために
8020 movement
「80歳なら、入れ歯になっても仕方ない」と思っている人もいるかもしれません。しかし、メンテナンス次第で、20本の歯を残すことは可能です。
日本には「年をとったら、歯を失うのが当たり前」と思っている人が多いですが、他の国では、80歳になっても自分の歯で噛めるよう、歯を守るためにメンテナンスしています。同じ80歳でも、日本では多くの人が入れ歯になり、スウェーデンでは、自分の歯で食事を楽しめているのです。
予防のための受診が
将来に歯を残します
予防歯科の考えが根付いたアメリカやスウェーデンのような先進諸国は、歯科受診の中心がメンテナンス(検診)であり、
歯が痛くなくても歯科を受診します。一方、日本は治療を目的として歯科を受診する人が未だ多いのが実情です。
日本歯科医師会が2022年に行なった調査によれば、「毎日のセルフケアとともに、歯科医療機関で定期チェックを受けることが歯の疾患予防に重要なこと」を知っている人は 全体の32.2%に過ぎず、
「定期チェックを受けている」という人は全体の半数以下となっています。
歯は一度削ったら、
もとの健康な状態に戻せません
虫歯になったとしても、治療によって痛みを取り除き、機能を回復することは可能です。
しかし、元の健康な状態に戻ったわけではありません。
一度削った歯は、再発のリスクが高まり、「削って、詰める…」を繰り返すことで、最終的には歯を失うことになってしまいます。
当院の予防メンテナンス
Maintenance当院が行うメンテナンスはクリーニングやお口のチェックを行うだけでなく、検査データに基づいて算出したリスクに対し、
メンテナンスを定期的に行い、病気になりにくい口内環境を作っていきます。
口腔環境を維持
(リスク)を把握
口腔を維持
メンテナンスの流れ
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flow01
初診 初期治療・検査
お口の状態やリスクを把握するため、さまざまな検査を行います。虫歯などで治療が必要な場合には、初期治療を行います。
- 歯周病基本検査
- OHIS
(歯周病リスク検査) - 唾液検査
- レントゲン検査
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flow02
再診2回目 検査結果説明
TBI検査結果をお伝えし、ブラッシング指導やクリーニングなどを行います。
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flow03
再診3回目 TBI
前回行った歯磨き指導がきちんと行われているかを確認し、改めてブラッシング指導やクリーニングを行います。
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flow04
再診4回目
(1) 再評価お口の中の状態がどう変化しているかを調べるため、再度検査を行います。
- 歯周基本検査
- レントゲン検査
- 口腔内写真
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flow05
再診5回目
(2) 検査結果説明
TBI検査結果をお伝えします。また、ブラッシング指導の実施状況を確認し、改めてブラッシング指導やクリーニングを行います。
上記のような流れをワンセットとして定期的に行い、常にお口の中の状態を把握して、患者様に適したメンテナンスを行っていきます。受診の頻度は、患者様のお口の中の状態(虫歯や歯周病のリスク)によって異なります。
検査によってわかること
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歯周基本検査
歯周ポケットの深さや歯の動揺度など、歯周病の進行度がわかります。
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OHIS(歯周病リスク検査)
国際基準の検査システムにより、歯周病の状態やリスク、進行しやすさを、把握します。
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唾液検査
お口の中の細菌の種類や数、酸への抵抗力、唾液の量などがわかります。
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レントゲン検査
肉眼では確認できない、歯根や歯槽骨の状態がわかり、虫歯・歯周病を早期に発見できます。
お口の健康が
全身の健康に関係
口の中の健康は、全身の健康、QOL(生活の質)向上につながります。近年は、歯周病と生活習慣病、歯と脳、歯と老化の関係もわかってきています。
歯は失ってから、その大切さに気付くものです。好きなものを食べ、口元を気にすることなく笑い、不自由なく話すため、そして、全身の健康とQOL向上のために、ぜひメンテナンスを始めていただきたいと思います。